日本人に昔から愛されてきたおにぎり。
古来からおむすびとも言いますが、この「おむすび」という言葉には、素敵な意味があります。日本では古くから「むすび」という言葉が、自然の力や神様との“結び”を意味していました。ごはんを三角に握る形は山を象り、山の神様に感謝を込めて供えるものだったという説もあります。そんな神聖な背景を持つおむすびは、人と人との縁を結ぶ“結びの食べもの”でもありました。昔話『おむすびころりん』もその象徴のような物語です。
そして、おにぎりには暮らしの中で人を元気づけたり、心をつなげたりする不思議なチカラがあります。 現代では、洋風・中華風など自由なアレンジも楽しまれるようになり、手軽にコンビニなどで購入できる時代になりましたが、おにぎりは、今も昔も変わらず日本のソウルフードです。
今日は、我が家の定番のおにぎりから、変わった洋風アレンジ、見た目が映える海苔の巻き方など楽しんでいただければと思います。
おにぎり2種
栄養バランスも自由自在
おにぎりのいいところは、なんといっても「シンプルなのにアレンジ無限」なところです🍙
具材を変えるだけで、手軽にタンパク質やビタミン、ミネラルをしっかり摂れるのが魅力。ツナマヨや鮭はもちろん、卵や鶏そぼろを入れれば主菜級のボリュームに。海苔にはビタミンやミネラルがたっぷり含まれているので、巻くだけで栄養価がぐっとアップします✨
さらに、納豆や漬物などの発酵食品やお味噌汁を組み合わせれば、腸と脳がしっかりつながって、体も心も元気いっぱいになります。
シンプルなおにぎりが、ちょっとした工夫でパワーフードに早変わりするんです。こうしたアレンジのしやすさも、おにぎりが“日本のソウルフード”と呼ばれる理由のひとつかもしれませんね☺️
梅紫蘇おにぎり
梅に自家製の赤紫蘇生姜漬けを混ぜ込むこのおにぎりは、我が家の夏の定番おにぎりです。

世界に広がるおにぎりブーム
日本のソウルフードであるおにぎりは、いまや海外でも注目を集めています。なかでも去年話題だったのが、食トレンドに登場した【パリおにぎり】🇫🇷🍙。パリオリンピックの開催でフランスでおにぎりの注目が集まり大人気となったことから、Cookpadの「トレンド大賞2024」にも選ばれました。
フランスの食材や調味料をおにぎりに組み合わせるという、新しいスタイルが広がっています。どんな味がするのか気になって、私も実際に作ってみました!
<材料>
スモークサーモン
ディルやイタリアンパセリなど好きなハーブ
オリーブの実
パルメザンチーズ
スモークサーモンとパルメザンチーズの塩気が決め手です。オリーブの酸味と相まって美味しかったです。ハーブはディルの方がサーモンによく合い、良いアクセントになります。

アレンジを楽しむ
スイスチャードというカラフルな野菜を糠漬けにして、葉で巻いてみました。野菜そのものの色が鮮やかで、とても可愛いおにぎりです。

詳細はYouTubeでフルバージョン動画をご覧ください
海苔の巻き方(羽織り巻き)
海苔といえば、もちろんこの上なく美味しいのが佐賀海苔です!香り高く旨みたっぷりの佐賀海苔は、おにぎりの味をぐんと引き立ててくれます。海苔の巻き方にもいろいろありますが、今日は「羽織巻き」で包んでみましょう。
全形海苔を3等分に細長くカット(コンパクトサイズ)

全形海苔を対角線で半分にカット(大判サイズ)

羽織を着せるように巻くやり方です。米粒を糊代わりにするとピタッと巻けます。てっぺんに具材をのせると、売り物のようなおにぎりになり、豪華です。
まとめ
決まりはなく、好きな具材で好きなように握るのが楽しいおにぎり。
持ち運びにも便利で、手にすればホッとし、食べれば力になる──それがおにぎりのチカラ。形は小さくても、込められた想いと栄養は無限大です🍙
日本のソウルフードが持つ、やさしくて強いチカラは、世界へと広がり、その魅力が改めて注目されています。





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