10年後の自立を見据えて──放課後デイサービス「ゆめのわ」が大切にしている支援のかたち

教育・子育て

少子化が叫ばれている昨今、
「発達障がい児」と呼ばれる、支援を必要とする子どもたちの数が、実は増え続けていることを知っていますか?

「発達障がい」という言葉は聞いたことがあっても、
実際に身近に関わりがなければ、意外と知らないことも多いかもしれません。

実際に最近、増え続けている放課後等デイサービスの存在を
「知らなかった」と話す、子育て中のお母さんに出会いました。

自分の子どもがそうではないから、知らなくていい。
そう思うのも、無理はないのかもしれません。

しかし、もう少し大きな視点で見てみると、
これは一部の家庭だけの問題ではなく、
社会福祉という、私たち全体に関わる大きな課題でもあります。

これから日本社会の中で共に生きていく中で、
この問題は、決して遠い話ではありません。
すぐそばにある現実です。

今回は、発達障がい児支援と、
その現場に本気で向き合っている方々のお話を伺いました。

この文章が、
あなたの中で、この問題を少し違った角度から考える
きっかけになれば幸いです。

放課後デイサービスゆめのわ

今日、お話を伺ったのは、佐賀市高木町で放課後等デイサービス事業を行っている
放課後デイサービスゆめのわ の代表の古賀さんです。

放課後デイサービスゆめのわは、
古賀道場グループ が運営する放課後等デイサービス施設です。

そもそも、古賀道場グループとしては、
最初から福祉事業に参入するつもりはなかったといいます。

「福祉事業は、福祉の専門家が行うべき分野。
私たちのテリトリーではないと思っていました」

そう語る代表が考えを変えたのは、
数年前から、放課後等デイサービスの内情を
さまざまな方面から耳にするようになったことがきっかけでした。

中には、
テレビを見せているだけ、
ゲームをさせているだけ――
子どもに寄り添う支援とは到底言えない実情もある。

「それを知ったとき、
これは“誰かがやるべきこと”ではなく、
私たちがやらなければならないことなのではないか
そう強く思いました」

そうして、2年前の4月
放課後デイサービスゆめのわは開所しました。


わからないからこそ、学び続けた開所までの日々

開所にあたって、
古賀道場グループは障害福祉事業について
ほとんど知識のない状態からのスタートでした。

制度、基準、運営、支援内容――
開所までの道のりは、まさに学びの連続

しかし、その過程があったからこそ、
「古賀道場グループとして、
どんな放課後等デイサービスをやるべきなのか」
その方向性が、少しずつ明確になっていったといいます。


放課後の“時間”をどう使うか

古賀道場グループでは、
すでに健常児の放課後の居場所として
放課後スクール夢の学校 を運営していました。

そのため、
子どもたちの放課後の過ごし方については、
具体的なイメージを持つことができていました。

そんな中で、
多くの放課後等デイサービスのサービス提供時間が17時まで
という現状を知り、強い疑問を抱いたといいます。

現在の学校の下校時間は、
低学年で15時前後、高学年では16時になることもあります。

そこから17時までとなると、
長くても2時間、短い場合は1時間にも満たない。

その短い時間で、何ができるのか。
どんな学びを、どんな支援を届けられるのか。

その問いから、
ゆめのわではサービス提供時間を18時までとしました。

本当は、夢の学校と同様に19時まで支援したかった。
しかし、障害福祉事業の制度上の制約もあり、
現在は18時までの運営としています。

それでも、
毎日しっかりと向き合い、手厚い療育を行う時間は確保できている
と代表は語ります。


理念は、福祉でも変わらない

ゆめのわでは、
古賀道場グループが長年大切にしてきた理念を、
そのまま支援の軸に据えています。

「社会に貢献する、崇高な人格者を育てる」

それは、障がいの有無によって変わるものではありません。

どんな障がいがあっても、
社会に出たときに
自分の足で立ち、自分の足で歩み、
自分が培ってきた力を社会の中で発揮できること。

そして、
そこに自分の居場所
生きている実感・幸せを見出せる人生を送ること。

それこそが、
放課後デイサービスゆめのわが目指している姿なのです。

子ども達の支援に必要なもの

発達障がい児の支援は、
個別支援計画書をもとに、一人ひとりの特性や課題に合わせて療育を進めていくのが一般的です。

放課後デイサービスゆめのわでも、
もちろん個別支援を大切にしています。
そのうえで、ゆめのわでは、一人ひとりの療育と掛け合わせる形で、毎日さまざまなプログラムが用意されています。

例えば、

  • SST(ソーシャルスキルトレーニング)
  • モノづくり
  • ゆめのわラボ(実験プログラム)
  • 書道
  • アロマテラピー
  • 英語
  • 空手

など、多彩なプログラムを通して、
子どもたちの心を耕し、体験という栄養を与えることを大切にしています。


「プロ」に出会う経験

書道・アロマテラピー・英語・空手は、
放課後スクール夢の学校でも行われているプログラムです。

ゆめのわの大きな特徴は、
これらのプログラムを指導するのが、
それぞれの分野で経験を積んだ本物のプロであること。

ここでは、そんな講師の方々を親しみを込めて
「おかしら」と呼んでいます。

専門性を持った大人から、
「ちゃんとしたもの」を教わる経験は、
子どもたちの学びを、より深く、確かなものにしてくれます。


閉じない支援、広がる世界

さらに、ゆめのわでは
放課後スクール夢の学校との合同プログラムも実施しています。

どこか閉鎖的な印象を持たれがちな
放課後等デイサービスのイメージとは違い、
人との関わりや体験の幅を広げることで、
開放的な学びの場がつくられていました。

ゆめのわが大切にしているのは、
「支援の場に閉じ込めないこと」。

子どもたちの視野を広げるために、
さまざまなプログラムや、多くの人との関わりを
あえて取り入れています。


子どもは、体験の中で育っていく

「計画的に療育し、成長を促していくことはもちろん大切です。
でも、基本はどの子も同じ。
今、この瞬間に、いろんなことを体験し、
いろんな人と出会い、感じ、吸収していくことが大事
なんです」

そう代表は語ります。

ゆめのわは、
「来てから帰るまでを同じ場所で過ごす」施設ではなく、
子どもたちの世界そのものを広げていく工夫が随所に感じられました。

そこには、
今だけではなく、
この先の人生を見据えた指導者の視点が、確かに存在していました。

10年後を見据えた支援

発達障がいと一言でいっても、
その特性は一人ひとりまったく異なります。
当然、支援の方法も、寄り添い方も変わっていきます。

ただ、ひとつだけ変わらないことがあります。
それは、この子たちも必ず大人になり、自立する時が来るということです。

彼らが大人になったとき、
ここでの経験や出会いの中で得た知識や気づきが、
自分を生かす力になっていること。

それこそが、
私たちの願いであり、使命だと考えています。

もしかしたら、
ここで学んできたことを生かして、
かつての自分たちのように支援を必要とする人を
支える仕事に就く子がいるかもしれません。

もしかしたら、
限られた作業をコツコツと続ける仕事に
就く大人になっている子もいるかもしれません。

それでもいい。

ここで体験してきたことが、
少しでもその心に息づいていて、
どんな仕事であっても、誇りをもって取り組める力
育てることができていたなら。

それは、間違いなく「生きる力」だと思うのです。

どんな人生であっても、
一人ひとりが自分の役割や使命に誇りを持ち、
それに向き合って生きていくこと。

それが誰かの幸せにつながり、
そして、巡り巡って自分自身の幸せにもつながっていく。

そんなことを、
この場所で感じ、学んでいってほしい――
代表の言葉からは、
重さの中にも、確かな希望を感じることができました。

この日、お邪魔した
放課後デイサービスゆめのわには、
明るく、ニコニコと人懐っこい子どもたちの姿がありました。

その笑顔を見ていると、
この子たちの10年後の未来は、
きっと明るいものになる――
そう感じずにはいられませんでした。

まとめ

現在、佐賀県では、
月に1か所のペースで新しい放課後等デイサービス事業所が開所しているとも言われるほど、
活気のある分野になっています。

その一方で、
利用する立場の保護者にとっては、
「どこを選べばいいのだろう?」
と迷ってしまう場面も少なくないのではないでしょうか。

送迎の範囲、
学校区の近さ、
自宅からの距離、
保護者の生活スタイルとの相性――

どれも、施設選びにおいて大切な判断材料です。

ただ、ひとつだけ忘れないでおいてほしいことがあります。

放課後等デイサービスは、どこも同じではありません。

それぞれに特徴があり、
大切にしている理念があり、
子どもへの寄り添い方にも違いがあります。

そう考えたとき、
いちばん大切なのは、
保護者の方が願う「お子様の未来」に、
一緒に向かって歩んでいけるかどうか

ではないでしょうか。

発達障がい児の支援は、
保護者だけで抱え込むものではありません。

学校、専門の医療機関、
そして放課後等デイサービスが連携し、
支え合いながら育てていくものです。

だからこそ、
保護者の想いにしっかり耳を傾け、
同じ方向を見てくれる――
そんな施設を探してみてはいかがでしょうか。

きっと、
その出会いが、
お子様の未来を大きく支える力になるはずです。

施設紹介

施設名放課後デイサービスゆめのわ
業種放課後等デイサービス
住所佐賀市高木町4ー7
電話0952ー25ー2295
メールinfo@nagomi-sports.com
URLhttps://yumenowa.hp.peraichi.com/main

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