といといといの森Vol.5ー規律は守る。規範は破る。——雨の佐賀駅前で見えたこと

細川 亮のといといといの森

「ルールは守るべきもの。でも、“なんとなくの空気”はどうだろうか。」

雨の佐賀駅前でのひとときが、そんな問いを浮かび上がらせる。

■ 雨の駅前へ

雨だが、初の駅前座りを決行。

立札「占う?」が面白いので、雨降る中でも道のりが楽しい。

キリンジの「雨は毛布のように」を口ずさみながら駅前に到着。


■ 初めての場所

今までモニターが広告を流していて避けていた、座れるスペースが雨を避けられるので初めて座ってみた。

佇まいは写真の通りいい感じである。


■ 高校生との対話

座っていたら男子高校生が
「占ってもらっていいですか?」と早速声をかけてきた。

「恋」についてだったが、悩みというか。

あとは言うだけ。やるだけ。バーニングするだけ!!

ということで、あっさり彼の悩み?は解消してしまった。

真っすぐでさっぱりした印象の彼だった。

一通り彼の話したことを聴いて、ボクハ「もうやるだけって感じですね。」と伝えるだけでよかった。


■ 余計なことは要らない

余計なことを言う必要はないのだ。
ただ話すことだけで、その人が勝手に気づいて勝手に生きたらいいのだから。

電車の時間が来たとのことで、彼は去っていった。


■ 思わぬ中断

雨の日でも、出会いはあるものだな。
と手応えを感じていたのは、ここまで。

座っていたら
「許可証はお持ちですか??」
と、広場の管理者という男性が声をかけてくる。

もちろん、そんなものは持っていないのだ。

今日の立札を出しての座りは、お仕舞いとなった。

ひとまず、注意されたらやめようと思っていたので、ここは潔くやめる。


■ 規律と規範

規律=明文化されているものは守るとボクハ決めている。

しかし、いわゆる不文律=規範は破っていこうと決めている。

なんとなく「こうしなきゃ」みたいなのには、疑問を投げかけつづけたいからだ。


■ それでも面白い

いずれにせよ、初の座り中断となったので外で文章を書いている。

これもまた、いつもと違う感覚で面白い。


■ 人間らしさ

あと、注意されたときに
「なんか言い方がムカつく!!」
と逆ギレしてる自分も発見して、しっかり人間してるぜと思うのであった。


■ 呼びかけ

どなたか、不特定多数の出入りがある場所で、ぼくを置いてくれませんかね?

案外、いい置物になると思うんですが、どうでしょうか。

■ 締めくくり

「守るべきもの」と「疑っていいもの」。

その境界は、意外と曖昧なのかもしれません。

細川亮

細川 亮(ほそかわ りょう)
「みえるか企画」代表。「人間臭さ、歓迎。」をスタンスに、「一番痛い本質」に光を当てる「鏡」としての「問いかけの人」。
2022年、PCの文字を読む能力を失ったことを転機に、「見えないからこそ、見える世界」の探求を本格化。五感を開き「余白」を生み出す「ゆるコーヒー講座」は、佐賀県教職員互助会などからの依頼を受け開講され、累計250名以上が受講。
また、これまでのすべての活動を通じた累計1,000人以上にのぼる対話経験を活かし、1on1で「本質的な問い」と向き合う新企画「哲学対話-Takibi-」を2025年11月に始動。
著書に『みえるか Vol.1 便利は幸せなのか。不便は不幸なのか。』(武雄市図書館でのトークイベント登壇など)。「便利さ」や「生産性」が追求される現代社会に、根源的な問いを投げかける。
SAGAローカリストアカデミー2025選出。SAGA2024全国障害者スポーツ大会 陸上競技100m銀メダリスト。

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